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長野市の雑貨店「ココクラ」にて part1

2023年6月29日16:30より長野市の雑貨屋さん「ココクラ」にて打ち合わせを行ってきました。

「ココクラ」はオンクリのクライアントである、有限会社ラジエルさんが運営する雑貨屋さんです。
テーマは
「暮らしとココロをクラフトする」

店内は、ここにしかないユニークな商品が揃っていて、時間がゆっくり流れている印象です。
取扱商品

  • オーダーカーテン
  • アパレル
  • 生活雑貨
  • 家具
  • 電気

いきさつ

原点は、ココクラの運営元である有限会社ラジエルにて施策としてスタートしたCRM(hubspot)の導入を、店舗でも活用したいと相談を受けました。
お話を聞くと、KPIとして集客、認知部分にも課題がありそうでした。

そんな経緯から、オンクリでココクラさんのブランディング・マーケティングの2軸で支援を行っています。
今回は2回目の打ち合わせなのですが、具体的にはまず自社の価値を共通認識として持つための打ち合わせ形式のワークショップを行っていきます。

何を、どう伝えるか?

僕らの表現では、

  • 何を?
  • どう伝える?

という言葉を使いますが、何かしらの支援をさせていただく場合、まずは何を伝えるべきなのかをブランディング領域から形にして、どう伝えるかをマーケティング領域から考えます。

データを見て

とその前に。
ココクラさんに用意していただいた資料から興味深いことが分かりました。
資料とは、ココクラに会員登録をしているお客さんのデータです。
ココクラでは、40代以上の方が78%を超えていました。
店舗の方も僕も、若い方が少ないという話は聞いていましたが、データにしてみるとびっくりな結果です。

このデータが分かった上で、まずオンクリが聞いたのは、
「今のデータを見て、ココクラさんが店舗に足を運んで欲しい層と、実際に来ている層はマッチしていますか?」
ということ。

これには様々な意見が出ました。
「私たちとして提供したい価値は40代以上の方向けなので、これは嬉しい結果。」
「もっと若い世代を増やすために、認知を広げていく必要がある。」
ただ、数だけをみると前者の意見が多かったです。

これまたびっくり。オンクリとしては若い世代を増やすという結論になると思っていたのです。
(実はそのための施策案も作っていました(笑)。)

課題がチャンスに

ココクラでは雑貨以外にも様々な事業を準備しておられます。
お客さんのルームコーディネートを行ったり、読書会を開催したり、店舗2階を活用してリノベーション教室を行ったり。

そういった事業を伝えていく先は、40代以上の
「子供が進学に伴い、家からいなくなっり夫婦2人の生活に戻った」であったり、
「年齢の節目を迎えて自分の暮らしを変えてみたくなった」方達です。

と考えてみると、40代以上の方が集まっているのは理想的というわけです。

ここからブランド・コンセプトのワークに進んでいきます。
ココクラさんの場合、顧客層と自分たちが提供したい価値がマッチしているのでそこまで時間はかかりませんでした。
先ほどの資料の他にもわかりやすいデータが存在しました。

  • 一般の雑貨屋さんと比べて単価が高い
  • 平均滞在時間が長い

価値や思いをカタチに

ブランディングは今ある価値や想いを形にするフェーズです。
となると、
ココクラさんの今ある価値 = ゆっくりと新しい商品との出会いを楽しめる雑貨屋

提供したい価値 = 顧客に対して、ものを売るのではなくココロと暮らしを豊かにする体験を提供したい

しかし、このままブランド・コンセプトにするわけにはいきません。
人に伝わりやすく、かつ簡潔に納める必要があります。
例えば、
「迷い込んだ先にある、魔法の雑貨屋」
「大人が行き着く、落ち着いた雑貨店」
まだまだ荒削りですが、ヒントは含まれていそうです。

ゆっくりとというポイントには、ココクラさんならではの特徴があります。
それは若い来店客が少ないということ。

理由はシンプルです。子供や若い人向けの商品があまりないのです。
最初にヒヤリングを行っていた時は、以前の店舗よりも来店者が減ったこと、商品の売り場も狭まって、活気が落ち着いてしまったことをネガティブに捉えていましたが、見方を変えると
「落ち着いて買い物をできる空間」を提供できるようになり、40代以上の方の来店者がふえ、滞在時間も増えたのです。

オンクリとしてはとても興味深い事象でした。当たり前と言えばそうなのですが。
そのため、静かに買い物を楽しみたい方が希望を叶えることができます。

最後に

ここまでかかった時間は2時間ほど。
オンクリのような会社がこれをいうのはどうかと思うのですが、僕らのブランディング・マーケティング支援において一番重要な方程式の数値はお客さんのやる気とプロジェクトにかける時間です。
その点、今回ココクラのスタッフの皆さんには、話を真剣に聞いてワークに取り組んでくださり非常に感謝しています。

次回はブランド・ストーリーとポジショニングワークを行う予定です。

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