例えば未経験からデザイナーやエンジニアとして働き始めるには、どのような道があるのでしょうか。
今回の記事では、オンクリのデザイナーである牧野、エンジニアの磯谷、そしてカメラマンとして活躍するふみさんの3人が、自身のそれぞれの経験について語る内容を紹介します。
最初に話題に上がったのは「専門学校に通う意味」について。
専門学校に行く意味あったのかなって思う時があって。
未経験からデザイナーになるって言ったら、専門学校に入るか、制作会社に入るか、オンラインスクールを使うか、あとは独学でなるか。大きく分けて4パターンくらいですよね。
専門学校を省いた場合だと、ウェブデザイナーになるにはどのような路線があるんですか?
学生の頃は“専門学校に行く”ことしか考えられなかったんです。でも今思うと、いろんな選択肢があったなと。独学でも、ちゃんと勉強の仕方がわかっていればできたかもしれない。でも当時は何もわからなかったから、とりあえず通ったという感じです。
独学って、自分に何が合っているかとか、どこが間違っているのかって判断ができないですよね。だから僕は制作会社に入るのが一番いいんじゃないかと思ってます。
そうですね(笑)でもあとは、デザインスクールも良し悪しがけっこう分かれますし。
選択肢が増えてきたとはいえ、それぞれにメリット・デメリットがあり、人によって向き不向きがあるのも事実。そう考えると、制作会社に入り、実務を通じてスキルを磨きながら実績も積んでいく、そんな道が現実的で効果的な選択なのかもしれません。
ツールの使い方くらいだったら、実際に案件をやっていくうちに慣れますよね。それを教えるための学校なら、行かなくてもいいと思うんです。現場でしか学べないこともたくさんありますし。
実務を通じて学ぶ機会を持つことの重要性について話す3人。今度は、エンジニア職である磯谷に学びについて話を聞きます。
それこそ最初はこの会社で未経験からデザインをやらせてもらったんです。
実務を通じて学ぶ機会を得た磯谷は、その経験を踏まえて次のように感じたそう。
それを経て思うんですが、やっぱり独学でやっていくとなると、自分自身へのモチベーションとか、自信がけっこう大事かなと思っていて。自分が学んだことに自信を持てるタイプなら、独学でもすごく良いと思います。
私の場合は、“ちゃんとしたやり方で学んだ”という確信があった方が自信につながるので、ある程度しっかりした学校に通ったほうが合っていたと思います。結果的にエンジニアとして、今は自信があります。
そのうえで磯谷は次のような言います。
未経験のことに挑戦する時って、モチベーションと自信、どちらもあるかどうかが大きい気がします。
3人の会話からは、「どの方法が正解か」ではなく、「自分にとって合うかどうか」を見極めることの大切さがうかがえます。選択肢が増えている今だからこそ、それぞれの特性と自分の性格を照らし合わせながら、学び方を選ぶことが求められているのではないでしょうか。