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2025/06/26

【前編】 クォーターライフクライシスの話 / 山奥でしょうもない話をしよう

 

「クオーターライフクライシス」という言葉を皆さんご存知ですか?今回の記事では、オンクリのデザイナーである牧野と、代表の土屋による、20代が抱える漠然とした不安についての2人の会話をご紹介します。

 

「この間SNSで知ったんです。“クオーターライフクライシス”って言葉を」

そう切り出したのは牧野。人生100年時代と考えたときの4分の1、つまり25歳頃に訪れる“人生の危機”を指すこの言葉。実は、海外ではすでに広く浸透している概念なのだそう。

 

牧野
牧野
25歳ぐらいの人に“不安を感じますか?”って質問したときのグラフがあって、それが平成13年から令和3年にかけて上がっていってるんですよ。不安に思う人が増えてるっていう

 

土屋
土屋
なるほど。行き場のない不安、ありますよね。それずっと前から言ってますもんね。なんでなんだろう。

 

牧野
牧野
20代の人に“将来の不安ってどういうものがありますか?”っていうアンケートもあって。1番は“お金”、2番が“仕事”、3番が“結婚”でした。

 

土屋
土屋
土屋:お金なんですね。

 

土屋
土屋
でも何が悩みの原因なのか答えている人も、それが的確なのかというとそうではない場合も多い気がします。

 

牧野
牧野
とりあえず思いついたやつとか。

 

土屋
土屋
今ある目の前のことが(悩みとして)大きくなりがちなんですよ。たとえば“給料が少ない”ってなると、お金の悩みになるけど、実は職場にやりがいがないってことも絡んできたり。結局、ひとつの問題に収束しないんですよね。

 

牧野
牧野
そう、結局全部なんですよね

 

土屋
土屋
“お金欲しいけど頑張りたくない”みたいな。いろいろ絡み合って、裏でつながってる気がする。

土屋
土屋
ちなみに牧野さんはクオーターライフクライシスを感じることはあるんですか?

 

牧野
牧野
多分そうなんだろうなって感じです。この言葉を知って、”ああ、そう言う時期なんだろうな”みたいな。

 

土屋
土屋
僕もあるんですけど、でもそんなに深刻ではないというか。悩みはあるんですけど、くだらないです。あと瞬間的なものが多くて結構すぐ忘れるので。

 

土屋
土屋
牧野さんは“お金・仕事・結婚”だったらどれですか?

牧野
牧野
お金かも。結婚はしたけど、将来的に子どもが生まれるかもしれなくて。で、行きたい学校に行かせてあげたいし、できれば本人が求める暮らしをしてほしいと思うんですよね。妊娠している間とか、子どもが生まれてからもお金ってかかるし…。

 

土屋
土屋
すごい現実的ですね。でも、明日のご飯に困るみたいなことは普通に働いてたらないじゃないですか?それでもそんなに不安ですか?まあでも子供を学校まで行かせたい、とかであれば話は別ですかね。

 

牧野
牧野
そうですね。それでいうと、努力してこなかった結果かもしれないけど、進路が狭まった感覚があって。同じ思いはさせたくないなって。まだ子どもいないのに自己投影しすぎですね(笑)

 

土屋
土屋
仕事でなんか悩みとかってありますか?

牧野
牧野
現状成長が止まってる気がして。体感なんですけど」

土屋
土屋
そうなんですね。それもやっぱり今の僕らの年代の人が感じるんじゃないですか。1〜3年目くらいは“できるようになった”って感覚があるけど、5〜6年経つと、だいたい一通りできるようになって、新しいことをするのってあんまりないんですよね。だから“成長してるのかな?”っていう感覚に陥るというか。

 

牧野
牧野
土屋さんは、そういう感覚ありましたか?

 

土屋
土屋
僕は常にいろんなことをやってるので、あんまりそう思わないですね。逆に5〜6年やったからこそ、本当にすごい人たちのすごさがわかるというか。常にああなれたらいいなって思って仕事してます。

 

牧野
牧野
自分はずっとデザインだけをやってきて、それってどうなんだろう、って思ったりします。同じことをやり続けるっていう。

 

土屋
土屋
僕はエンジニアから営業もやってみて、結果的に“自分で仕事を取って、自分で作る”のってすごく楽しいって感じたんですよ。違う種類の喜びなんです。だから、違うこともやってみたらどうですか?

 

牧野
牧野
そうですね、いろんなことをやってみたいです。

 

土屋
土屋
違うことにも挑戦してみるとは言っても、職人タイプか、フルスタック(なんでもできる人)か。分かれ目ではありますよね。

 

牧野
牧野
そうですね。でも、どっちもかっこいいですよね。突き詰めてる人って

土屋
土屋
めっちゃかっこいいですよね。すごいデザインができる人でも、全部できる人でも。僕は両方目指してます。もう“T型(人材)”とかじゃなくて、全部。そういう人、いますもんね。

牧野
牧野
います、います。

土屋
土屋
なれないことはないと思うんですよ。

 

クオーターライフクライシスの話をきっかけに、いま抱えている悩みや、心の中でくすぶっている想い、そしてこれからどんな自分でありたいのか、そんなテーマについて語り合った2人の対話をご紹介しました。

なぜ不安なのか、不安や悩みを声に出して人と話してみることで、自分の考えが少しずつ整理されていく。そんな感覚を味わえる対談となりました。

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