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“医療従事者”が感じさせてくれた“働く意味”と¥65,000の価値【三日坊主日記】

みなさんこんにちは。オンクリ編集部のTsuchiyaです。

どうせ3日しか続かない…
そう思って始めた【三日坊主日記】も本日で限界突破4日目を迎えました。

今回メイン画像にしている請求書は僕が先日のブログで書いた持病による12日間の入院費用です。

普通に考えて¥65,000という金額は大きなお金だし、もし何に使ってもいいのだとすれば、今購入を検討している大きめのテレビを買うかもしれないし、そのお金を使ってオンクリの記事を増やすかもしれないし、最近興味がある分野の本を爆買いしてしまうかもしれないし、最近事業に必要だと思っていたバックアップSSDディスクや一眼カメラなんかも買ってしまいます(笑)。

「生まれつきの持病で突然入院して¥65,000吹っ飛んだ。」
自分でもこの結果だけを人から聞いたら
「とんだ災難ですね…」
と感じてしまいます。

でも今回言いたいのはそういうことではなく!

僕はこの入院生活によって¥65,000以上の価値を、そしてサービスを感じたんです!というお話です。
(同世代に関わらず”医療従事者”の皆さん、僕を助けてくれて本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。)

働く意味って?

きっとこれから働く人も今働いている人も、働き終わった人も考え続けるであろう「働く意味。」

もちろんそれは人それぞれだと思うのですが、そんな解釈で済ませてしまうと今回のブログが成り立たなくなってしまうので、内閣府が出している世論調査から一回ちゃんと定義をします。

1.お金のため

一番大きな理由ですよね。
そもそも人間の先祖は生きるために狩りや採集をしていましたが、その後文明に農業が現れてそれらの行為をする必要が無くなってきたのです。とはいってもどちらも根底にあるのは食うため、生きるためという生存本能です。現代人にとってそれは「お金を稼ぐ」に置き換える事ができます。
内閣府の令和元年6月の世論調査でも
”働く目的は何か?”
に対して、
「お金を得るために働く」 56.4%
と過半数が「お金」に関する回答をしています。

2.やりがいのため

綺麗事の様に聞こえがちですが、やりがいがなければ今僕らは毎日大きな鉄の塊に乗って長距離を移動できないだろうし、その手の中にiPhoneはなかっただろうし、真っ暗な夜に光が指すこともなかったでしょう。
お金だけではない、やりがいという抽象的なものは確かに一定数の人に宿っています。

医療従事者から感じた”働く意味”

話を戻して、12日間入院している中で僕は様々な”医療従事者”に尊敬と感謝が入り混じったものをたくさん感じました。

お医者さん、看護師さん、栄養士さん、透析治療してくれる人(何て言うんだろう)、部屋の清掃員さん、ゴミ捨て&食事を運んでくれる人などなど。

もう少し具体的に書くと、

お医者さん・・・大腸の内視鏡検査をして、毎朝病室まで訪問して様子をチェック&最大限患者である僕の意見を聞き入れた上で治療方針を決定してくれました。

看護師さん・・・一番接点が多かった看護師さん。毎日決まった回数病室を訪問して体温&血中酸素濃度&体温を測ったり、お腹の音を聞いたり点滴の針を刺して量を調整したり、シャワーを浴びる時は毎回針を抜いて濡れないシールみたいなのを貼ってくれました。

栄養士さん・・・何日か一回部屋に来て、食べれないもの、ご飯の量、お腹の様子から献立を調整してくれました。病院食てあまりいいイメージがないのですが、入院中はいつもご飯が楽しみでした。

透析治療してくれる人・・・まず、治療を始める前に病室に来てとても丁寧な説明をしてくれました。透析用の太い針を刺しても痛くないように魔法のテープをくれたし、実際針を指すときもプロの技なのか全く痛くありませんでした。治療の素人である患者さんから何万回聞かれているであろう質問に全く嫌な顔をせず対応してくれました。治療中は両手が塞がって何もできない僕にテレビをつけてくれて、「テレビ信州」の面白さに気づくきっかけをくれました。

部屋の清掃員さん・・・多分、病院が外部の業者に発注しているのでしょうが僕からすると他の人と変わりなく感謝すべき対象でした。1日に1回掃除をしてくれるので不潔さを感じる事は一切ありませんでしたし、掃除が終わると髪一本部屋には落ちていませんでした。

ゴミ捨て&食事を運んでくれる人・・・1日に1回のゴミ捨て、1日3回の食事の送迎をしてくれました。部屋に入るときは絶対に「失礼いたします」って言ってくれたし、出る時は「失礼いたしました」と言ってくれました。もしこの世に「失礼いたします」と「失礼いたしました」を言った回数のギネス項目があればこの人たちは常に更新し続けているでしょう。

¥65,000に込められた”やりがい”

世の中には色々な仕事があって、例えば僕が仕事にしているweb関係の場合だと、クライアントや自社のサービスをどれだけ多くの人に提供して売り上げを上げて利益を残せるかが”お金”と”やりがい”につながります。

でも”医療従事者”はちょっと違って、患者さんに丁寧に接しようが、横柄な態度をとろうが、注射を指すときに痛くない様に気遣おうが、患者さんの症状が良くなったのを聞いて一緒に喜ぼうが”お金”は変わりません。そこには必ず”やりがい”を感じる事ができました。

もしも、今回僕の治療に携わってくれた”医療従事者”の方々が”やりがい”なしで”お金のため”だけに働いていたとしたら、
「¥65,000が吹っ飛んだ!とんだ災難だ!」
って思って、不幸自慢を並べていたでしょう。
でも、”やりがい”を持って仕事をしている人たちの仕事ぶりを見たお陰で¥65,000は決して高い金額とは今は思っていません。

働く意味を考えさせられて、答えまで導いてくれる体験を確実に提供するものってきっとまだこの世に存在しないです。
(そんなサービスをオンクリで作りたいと思っています。)

今回の体験は金額に変えられないものだろうし、最初に書いたいくつかの物欲を満たすよりもオンリーワンの”コト”を感じました。

最後に

自分も仕事をする中で”お金のため”だけの仕事によってしまう事があります。
お金がたくさんもらえる仕事を選んだり、お金をもらえない事はやらなかったり。でもそこで”やりがい”を含まない仕事をする事はちょっと違うんだなと気づきました。
今度からは仕事に”やりがい”は必須の要素として組み込みたいと思います。

”医療従事者”のみなさん。Gracias!!

きっと実際に医療現場で働いていると、今回書いたプラスの面だけでなく素人には分からないマイナスに思う様な事もあるんだと思います。
だけど医療に従事するというのは、ものすごい事だと思います。毎日人に小さな感謝を感じてもらえて、売り上げや利益に固執する必要もない。こんな仕事、他では聞いた事がありません。
本人達からすると、
「仕事だから、」
「お金をもらっているから、」
と思うのかもしれませんが、その仕事には必ず”やりがい”を全集中常駐していて今回の僕のように医療ではないものを提供している可能性だってあるのです。

医療従事者のみなさん、今回潰瘍性大腸炎という病気の治療をしてくれて、そして”働く意味”を導いてくれてありがとうございました!!!!!Gracias!!
今回気付かされた”やりがい”は必ず僕らの人生を豊かにしてくれます!

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