オンクリ
Work 2025/03/10

マーケティングの芯作りから、Webサイトリニューアルまで。“伝わる”を丸ごと設計

Client
Lifeコーポレーション株式会社 https://life-corporation-ltd.com/
Tags
Webサイト採用ブランディング運用支援

長野県で宅地建物取引業及びソーラービルダー業を営むLifeコーポレーション株式会社様(以下、Lifeコーポレーション様)。長野県東御市を拠点にする、地域に密着した企業です。

オンクリでは、Lifeコーポレーション様の

など、ウェブ上にまつわる業務を多岐にわたってサポートさせていただいています。

今回の記事では、Lifeコーポレーションの代表であるY様と担当のK様、それから弊社の各担当者に話を聞きました。

出会い・お互いの印象

柳橋様と弊社代表 土屋の出会いは土屋によるフォーム営業がきっかけです。

土屋
土屋
創業当時、ひたすらメルアポをしているときに返信をいただきました。当時は、”何ができます!”みたいな話よりも勢いで、”とにかくお伺いさせてください。”みたいなメールを送っていたのですごく失礼だったなと。それでも会社の所在地が東御市と同じだったこともあり、社長さんと担当者さんと話をさせていただけることになりました。すごくありがたかったですね。

実際にお会いした当時の印象について、土屋はこのように語ります。

土屋
土屋
社長さんは”朗らか”という言葉を体現したような方でした。ハキハキしていて、顧客に自社がどう貢献するかを常に考えている。それでいて、人を信頼することに疑いのない人です。

ーー信頼していただいていると感じたきっかけはありましたか?

土屋
土屋
そうですね、ITに関して、”自分には分からないから若い考えで君にできることをぜひやって欲しい”と。あんまり具体的な話はせずにぜひあなたにお願いしたい、力を貸してほしいと言っていただいたことを覚えています。

ーーそう言っていただけると嬉しいと同時に気が引き締まりますね。担当者様はいかがですか?

土屋
土屋
いつもメインで担当していただいているKさんとはもう3年近くやりとりをしています。とても話しやすい方で、マーケティングや制作に関する話にも興味を持って聞いてくださるのでとても仕事がしやすく、伝え甲斐があります。

社長様もK様も、お二人とも土屋を信頼し、任せようと思っていらっしゃることが伝わってきます。

そんなLifeコーポレーション様にも土屋と初めて会った際の印象について伺うと、

Lifeコーポレーション様
Lifeコーポレーション様
あっ、エンジニアさんっぽい(笑)と思いました。気さくでお話ししやすかったです。

とのこと。そうして関わりができたLifeコーポレーション様とオンクリですが、実はLifeコーポレーション様は以前から自社ホームページに対して改善の余地があると考えていたそうです。

Lifeコーポレーション様
Lifeコーポレーション様
弊社スタッフが作成したホームページを使用していたので、プロの方が作成したホームページのような見やすさや、お客様やお取引先になるであろう企業様から見た時に読み進めたいと思うような要素があまりなかったと思います。実際、ホームページからの集客もできていませんでした。

その思いは、初回の打ち合わせ時に土屋にも共有していただきました。

土屋
土屋
ゴールはWebからリードを獲得することと言われて、そのためのプロセスはあなたに任せるというスタンスでした。こういう時代だからこそ、自社も何か変わっていかなければいけない、まずはその一歩を託されたような感覚でした。

期待も込めて任せてくださっていることがわかります。

包括的な支援のご提案

話し合いを重ねる中で、Lifeコーポレーション様には「問い合わせ数を増やしたい」という明確なゴールがあることがわかりました。

そこでオンクリは、単なるWebサイトのリニューアルにとどまらず、その後の集客支援まで見据えた戦略を提案しました。

土屋
土屋
Webサイトを作り替えるよりも、そもそもWebサイトへのアクセスを集めることを考えないといけないという課題感がありました。でないとWebサイトをリニューアルしても、リード獲得には繋がらないんですよね。これまでもそういう事例をたくさん見てきたので。

最優先の目的を「問い合わせ数の増加」と定め、以下のように段階的に施策を展開していきました。

土屋
土屋
まずは8ヶ月ほどかけてWebサイトをリニューアルの計画を立てました。その後、4ヶ月ほどかけてサイトにコラム機能とLPを実装し、施策を開始。2年目にはSEOのコラムの執筆と、マーケティングの効果測定を初めて、改善しながら今に至るイメージです。

制作背景・課題

既存のWebサイトは情報の整理がされておらず、問い合わせまでの導線が曖昧でした。お客様と一緒に課題を洗い出していく中で、ディレクションを担当した土屋は、Lifeコーポレーション様のサービスを必要としている人のサイト訪問促進が重要だと感じたといいます。

土屋
土屋
そもそも太陽光や不動産で課題を持った人がサイトに訪れていないことは大きな課題だと思いました。母数が少なかったので、それを増やすことは必要不可欠でした。

また、更新性にも課題がありました。社内でより容易に更新作業ができるよう、サイト内の整備も視野に入れて準備が進められました。

プロジェクトの目的・ゴール

課題を洗い出し、Webサイトを通して問い合わせ数を増やすことを1番の目標に設定。しかし話し合う過程で、次のような相談も受けたそうです。

土屋
土屋
事業内容から不信感を持たれがちだという相談を受けたんです。実際に社長さんや社員さんとお話をすると、すごく地域密着な会社なのに、一部だけ切り取られて不審に思われるのはもったいないと感じました。

そこで、「お問い合わせ数の増加」だけでなく「信頼感のあるサイトへの刷新」も目的として制作を進めることになりました。

サイトコンセプト・文化づくり

サイトの最重要目標は「お問い合わせを増やすこと」。そのために以下の3つを軸に設計されました。

一方で、オンクリにとっての一番の目的は「お客様社内にマーケティング文化を根付かせること」でした。

土屋
土屋
せっかく一式任せてもらったので、仮にオンクリがいなくなっても文化を残したかったんです。問い合わせ増加やWebマーケを自社で継続できる仕組み作りを体験してもらうことが重要だと思いました。

制作プロセス

構成・ワイヤー設計

既存の情報を整理するのではなく、0から必要最低限の情報に絞り込みました。目的は「不信感をなくし、地元密着の姿勢を伝える」こと。色味は既存のコーポレートカラーをベースにしています。

デザイン方針

デザインを担当した牧野は、社員の顔出しNGという制約の中で、どう信頼感を表現するか試行錯誤したと振り返ります。

ーー社員の方々のお顔は出さずに不信感を与えないサイトにするために、どのような点を意識してデザインを進めましたか?

牧野
牧野
できるだけ顔が映らないサンプル画像を使いながら進めました。ソーラーパネル施工の様子を背中側から撮影するなどの案も検討しましたが、使用は難しいとのことで。でも、ふみさん(カメラマン)が工夫して職人らしい写真を撮ってくれて、それを活用できたのが大きかったです。

フォントは丸ゴシックを採用し、親しみやすさを演出。さらに、ロゴからオレンジと緑を抽出し、ソーラー事業と不動産事業で色を使い分けました。

また、牧野はサイトのデザインで気に入っている部分として「方眼紙の背景」を挙げます。

牧野
牧野
職人を思わせるような緻密さや正確さを表現できると思ってこのデザインを採用しました。一度この背景に決めたら、サイト全体の雰囲気を統一できて良かったです。

コーディング・実装

サイトのコーディングはオンクリでエンジニアを務める礒谷が実装。実際のコーディングプロセスなどについて話を聞きました。

ーーサイトにデザインの意図を反映するために、どのようなプロセスでコーディングを進めているのですか?

礒谷
礒谷
デザインの段階では静止画の形のものが多いですが、実際にWebサイトにすると動きが必要になる部分も出てきます。そういう時は、牧野さんが過去に制作したサイトを参考に『こういう動きを想定しているのかな』と考えながら実装しました。

ーー実際に制作する中で大変だった部分はありますか?

礒谷
礒谷
やはりデバイスやウィンドウサイズによってデザインが崩れないようにする調整は難しかったです。細かい調整に時間がかかりました。

さらに今回は、社員の方々の写真を大きく使えなかったので、イラストや文章を中心にレイアウトを組んでいます。その結果、吹き出しを加えたり、テキスト量を調整したりする必要があり、見た目以上に手間がかかった部分もありました。

それでも、牧野がデザインもコーディングも理解しているため、エンジニアへの配慮が助けになったと語ります。

礒谷
礒谷
ただ、うちの場合は牧野さんがデザインもコーディングもできるので、エンジニア側への配慮が行き届いたデザインになっています。そこは本当にやりやすくて助かっています。

クライアントの声

リニューアル後、お客様からは『デザインや情報が乱雑ではなく見やすい』『会社について簡潔に知ってもらえる内容で分かりやすい』といったお声をいただきました。

また、サイト公開後のサポートについても評価いただき、オンクリが目指していた『マーケティング文化を根付かせること』の第一歩を実現できた結果となりました。

Lifeコーポレーション様
Lifeコーポレーション様
現在のホームページを運営するにあたり、わからないことがあってもオンクリさんに聞けば教えていただけるので、心強いです。

LP制作

背景・目的

検索流入やリスティング広告の着地点として、ランディングページ(以下、LP)制作も並行して行いました。

土屋
土屋
広告費を莫大にかけられるわけではないので、集めた人を最大限リードに繋げる必要がありました。

デザイン・コーディング

そもそも、いわゆる一般的なWebサイトとLPにはどのような違いがあるのか、デザイナーの牧野に話を聞きました。

ーーLPをデザインすることは、企業サイト(通常のWebサイト)を作る時と比べて何か違いがあるのでしょうか?

牧野
牧野
企業サイトは問い合わせや資料ダウンロード、採用ページの閲覧など、目的が複数ある場合が多いですよね。ランディングページは一つの目的に特化して作るので、CTAをしっかり入れつつも、押し付けがましくならないように気をつけています。

ーー押し付けがましくならないようにというのは?

牧野
牧野
私は過度にアピールされると逆に押したくなくなるタイプなので(笑)、自然にスムーズに行動につながるように意識しました。全体に馴染みながらも、ちゃんと目に留まるようにデザインしました。

サイトを訪れた人に問い合わせまでしてもらうことがLPの役目です。その要となる問い合わせフォームのデザインについても話を聞きました。

ーーサイト上のお問い合わせフォームはどのように設計されたのでしょうか?

牧野
牧野
他のソーラーパネルのシミュレーションサイトをいくつか見て参考にしました。いくつか見た結果、フォームの項目は少ない方が良いという結論に至ったんです。そして最低限これがあれば見積もりができるだろうと3つの項目に絞りました。

また、複雑すぎるフォームは途中で面倒になってしまうと思うので、簡単に入力できることを重視しました。

ーー他社のフォームはどれくらいチェックしたのですか?

牧野
牧野
大体5つくらいです。大手メーカーのサイトから、地域密着型の会社さんのシミュレーションページまで幅広く見ました。

サイトのコーディングはエンジニアの礒谷が担当しました。

Webサイト制作時と同様に、画面サイズに応じて仕様を変える必要があり、その点で試行錯誤を重ねたといいます。

礒谷
礒谷
写真の配置がイレギュラーで、画面サイズによって要素の順番を変える必要がありました。デザインとしてはとても素敵なのですが、コーディングの面ではかなり大変でしたね。

それでも大変さ以上にやりがいを感じたそうです。

礒谷
礒谷
今回の場合でいうとファーストビューなど、『一番こだわりたい部分』を崩さないように調整することは大変なのですが、その分やりがいも大きかったです。

細部までこだわり抜いた調整の積み重ねが、最終的に完成度の高いサイトへとつながりました。

成果

LP制作によって、当初の目的であった「問い合わせの増加」を実現することができました。

その成果について、土屋は次のように振り返ります。

土屋
土屋
最初のリード獲得は、社長さんと担当のKさんを含め、皆さんに喜んでいただけたのですごく良かったです。

でも、喜んでもらったこと自体よりも、0が1になる過程を見ていただき、リード獲得の仕組みやプロセスを体験していただけたことが本当に良かったと思います。さまざまなことにご協力していただき、泥臭く掴んだ一件でした。

こうして得られた「最初の1件」は、単なる成果以上に、今後のマーケティング活動を進める上での大きな自信と手応えとなりました。

マーケティング施策立案・実行

背景

オンクリとLifeコーポレーション様の間では、2週間に一度マーケティング施策に関する打ち合わせを行っています。

当初から土屋は「問い合わせ数を増やしたい」というお客様の意向を叶えるためには、マーケティング施策が必要なプロセスであると感じていたとのこと。

土屋
土屋
提案の時点でマーケティングが必要だということは感じていて、提案にも含めていました。サイトを作っただけだと1施策の効果検証をして終わりなので、そうではなくてマーケティング全体に取り組んで時間をかけて成果を出しましょうという話はしていましたね。

目的・プロセス・効果

目的は問い合わせ数の増加と、効果測定・改善ができる体制の構築です。

基本的には、新たな課題が出た際にヒアリングを通じて言語化し、適切な施策を提案。その中から、自社のリソースに合ったものを実行し、効果を検証。結果をもとに改善を重ね、実行可能かつ効果的な施策を随時提案しています。

ただ、こうしたマーケティング施策をやる上で、持続不可能な状態に陥ってしまうことはよくあること。マーケティング文化の醸成のためにはそのような状態は避けなければなりませんが、それについて土屋は下記のように語ります。

土屋
土屋
あんまり難しい言葉を使わずに、先方が興味があって、かつ負担のない施策であることは意識しています。Kさんはマーケティングをご専門とされているわけではないので、その点は意識しています。

ーー実際に今までマーケティング施策を行なってきて、2週間に一回の打ち合わせは意義のあるものになっていると感じますか?

土屋
土屋
なっていると思います。社内の変化もお聞きすることができますし、社長さんの考えや方向性も変わるのでタイムリーに反映するには重要だなと。

お客様の最新情報をマーケティング施策にも反映することで、より効果のある施策を実行することができます。

実際、Lifeコーポレーション様での施策は功を奏しており、公的機関からの問い合わせや求人募集への反応、さらには採用も成功するなど効果を発揮しています。

広告運用

お問い合わせの増加を目指すうえで、土屋は「即効性のある施策」と「時間をかけて資産となる施策」の両方に取り組みたいと考えていました。

複数の施策を試すことで、顧客にとって最適な方法を見極められるという意図もありましたが、それ以上に重視していたのが“広告の即効性”です。

理由は、顧客にとってウェブ施策がまだ馴染みの薄い段階でオンクリに依頼し、実際に問い合わせなどの形で成果を体感できること。これこそが重要な成功体験になるからです。成果が見えることで信頼が高まり、より安心して任せてもらえる関係へとつながります。つまり、持続的なパートナーシップを築くうえで欠かせないプロセスだと考えていました。

土屋
土屋
問い合わせがきたという感触や成功体験はとても大切です。すぐに効果が出る施策と、資産として残る施策を両立することで、マーケティングの“0→1”を実感していただきたいと思っていました。

広告にはリスティング広告を採用。

広告配信にあたり、オンクリが常に意識しているのは「PDCAを回し続けること」だといいます。

土屋
土屋
成功パターンは必ずあると思っています。だからこそ、月に1回ほどのペースで効果検証を行い、PDCAを継続的に回し続けているんです。

そうして広告配信と検証を繰り返すうちに、広告の最適な使いどころが見えてくるようになります。施策を進める中で、“武器”となる手応えが形になっていくイメージだと土屋は語ります。

こうして積み重ねてきた試行と改善のプロセスが、確かな成果と信頼につながっています。

採用支援

背景・課題

もともと採用の強化を希望されていたLifeコーポレーション様。特に「求人応募がなかなか集まらない」という課題に対し、打開策を求めていました。そこでオンクリが採用支援を担当することになりました。

当時はオンラインでの採用活動が十分に整っておらず、求職者との接点も限られていたといいます。そのため、まずは戦略を細かく立てるよりも、求人募集の露出をオンライン上で増やすことが最優先だと判断しました。

土屋
土屋
求人を掲載する媒体は、もっと最大限に活用できると思っていました。だからこそ、まずは露出を広げて効果を検証することが先決だと考えたんです。

具体的には、採用サイトの制作から取り掛かりました。プラットフォームには既存のものを活用しましたが、デザインや構成での差別化が難しいため、その分“情報量”で違いを出すことを意識して設計しました。その際、ウェブサイトなどで採用しているコンセプトは変えずにコンテンツを制作することも意識したといいます。

土屋
土屋
地元に密着するというコンセプト・世界観は、他の事業と合わせて一貫性を持たせました。

その結果、応募数は着実に増加。以前は検索結果に表示されなかった採用情報が、サイト開設後には検索に引っかかるようになり、最終的には月5件の応募を獲得できるまでになりました。

難しい施策にいきなり取り組むのではなく、まず基盤を整えたうえで応用へとつなげていく。こうした積み重ねが、双方にとって無理のない採用支援のあり方だといえます。

クライアントの声

一連の支援を通じて、Lifeコーポレーション様の中でどのような変化が生まれたのか、お話を伺いました。

Lifeコーポレーション様
Lifeコーポレーション様
Webサイトからの反響が増えています。良いものを作っていただいたので、自分たちでもできる範囲で活用していきたいと考えるようになりました。

ーー今後、弊社に期待することがあれば教えてください。

Lifeコーポレーション様
Lifeコーポレーション様
若い方ならではの新しい発想やエネルギーが集まっているのがオンクリさんだと思っています。今後も、皆さんが良いと感じたことを積極的にご提案いただけると嬉しいです。

今回の取り組みを通じて、「Webサイトを活用していこう」という前向きな意識が芽生えたことは、とても嬉しい変化でした。

制作物を届けるだけでなく、その後に活かしていただく姿勢が生まれたことが、私たちにとっても大きな励みになっています。

あとがき

今回の取り組みを通じて、包括的な支援だからこそ実現できたメリットがいくつも見えてきました。

日々変わる状況にタイムリーに対応できること、0から1を生み出す過程を共有できたこと、そして施策を柔軟に方向転換できること。その一つひとつが、成果につながる大切な要素だと言えます。

また、土屋は今回のような包括的な支援を次のような会社様にもお勧めしたいと言います。

土屋
土屋
一括してお任せしたい、上がってきた数値・反応をオンクリから聞き、方向性だけ自社で判断して、施策を進めたいという会社様におすすめです。

Lifeコーポレーション様との取り組みを通じて得られた学びは、私たちにとっても大きな財産です。これからも「成果」と「文化づくり」の両面で、より多くの企業様のお役に立てればと思います。

Products 制作物

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